デヴィッド・ウェナム その2
2005-12-25


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VAN HELSING 2004

フィルモグラフィを見て思った。日本で観られるウェナムの出演作品は当然米国が何かしら絡んでいるものが多い。ところがどの作品もオーストラリアの関わりが色濃いのだ。

古くは「ノー・エスケイプ」。製作にはオーストラリアの会社が絡んでいるよう。おそらくあの島のロケ地はオーストラリア。クレジットにもオーストラリアのキャスティング担当の名前がある。ほとんどのエキストラがオーストラリア人だと思われるがウェナ
ムもそこから参加したものだろう。彼もほとんどエキストラと変わらないのだが、それでも役名があってクレジットされてラッキーだったのかも。(ほんとか?“hotel guard”って何さ?砦の見張り番?)

「ダークシティ」は米国の資本のため米国映画だが監督がオーストラリア人。彼の製作会社がオーストラリアの会社。撮影したスタジオもオーストラリアのようだ。
ウェナムの役は“ストレンジャー”の一人。このストレンジャーっつーのがスキンヘッドに白塗りのメイク。そういうやからがうじゃうじゃ・・・。キーファー・サザーランドの助手っていう役名がついてなければ判別は難しいかも。一言だけの台詞の声で「あ、ウェナムだ」と確信に至った。(笑)
とんでもB級テイストたっぷりなSF作品だけど、意外に楽しめてしまった。嫌いじゃない。主演がルーファス・シーウェルってのも渋い。

「ムーラン・ルージュ」はご存知ニコル・キッドマンの地元がオーストラリア。彼女を起用したのが最もハリウッド映画に近いオーストラリア人監督、バズ・ラーマン。彼は好んで地元オーストラリア人俳優を使う傾向にあるよう。ウェナムが演じたおかまちゃん“オードリー”をはじめとする劇団員はみんなオーストラリアで活躍する俳優らしい。
見た目に凄い“オードリー”だが本人は絶対に楽しんでやっているに違いない!もともとコメディが好きなんじゃないかな。バズ・ラーマン監督にまた呼んで欲しい。今度は中心に使ってやってください。

「ヴァン・ヘルシング」は完全にハリウッド作品だが何ゆえ主要キャラクターに4人もオーストラリア人俳優を起用したのだろう?ヒュー・ジャックマンは勿論、ドラキュラのリチャード・ロクスボロウ、フランケンシュタインの彼(名前失念!)もそう。ウェナムのキャスティングはかなり後になってからだったらしいがジャックマンやロクスボロウの推薦があったという話もちらほら。だよね。ファラミアぐらいしか知らないだろうハリウッドの製作者がなんでウェナムにカールのキャラクターが似合うことを知ってるのさ?これまた喜んでオファーを受けたであろう彼の顔が目に浮かぶ。ほんとに楽しそうだ。

「LOTR」もエオウィンのミランダ・オットー、エルロンドのヒューゴ・ウィーヴィング、デネソールのジョン・ノーブルもオーストラリア人。ニュージーランド人監督のピーター・ジャクソンが製作のほとんどをニュージーランドで行ったがやっぱり隣国のオーストラリアとは縁があるのだろう。

と、まあウェナムはこれだけハリウッドに近づきながらもハリウッドに単身では乗り込んでいかないのだよね。面白い人だわ。英語圏の俳優でありながらこれほど自国のテイストが強い人も珍しい。
オーストラリア出身で英国やハリウッドに進出した監督が好んで使っている感じもするから、国内での評価の高さが伺える。やっぱり今後がすごく楽しみな俳優であることは間違いないのだ!

初出:2005/5/26(木) 午前 0:35


既出コメント:

>これだけハリウッドに近づきながらもハリウッドに単身では乗り込んでいかないのだよね そこがまた嬉しい!ハリウッドに染まってしまうのではなく、適度な距離を置きながら色んな作品に出てもらいたい!!難点を言えば、ハリウッド絡みじゃないとなかなか日本では見られないという事(涙)
2005/5/26(木) 午前 7:09 [ aikirin ]


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