ティモシー・ハットン
2005-08-18


禺画像]
TIMOTHY HUTTON  1960/8/16 USA

「ビューティフル・ガールズ」で最初に見た時、群像劇っぽく同級生の仲間たちの中でひとり知的で都会的な魅力を放っていた。びしっとスーツ姿で正義感たっぷりに弁護士役なども似合う。ラブストーリーでもドラマでもバイオレンスでもこの人には知性を感じるスマートさが常にある。優しい男だったり冷酷な男だったり、果たしてどっちなのか?という微妙な役でも効果的にこの魅力が活きている。
19歳にして「普通の人々」でオスカーを獲ってしまったがそのわりにはフィルモグラフィが地味だ。バイオレンス系や社会派ドラマでダークな作品が目立つ。地味な作品の中でアクションは小さいのになんだか彼に惹きつけられる。微妙な心の揺れなどやはり演技力あってのものだろう。
最近はTVでの活躍が多くシリーズの「グルメ探偵ネロ・ウルフ」もスマートなハットンが軽妙さも加わってとってもチャーミング。製作にも参加しているようだが自分の魅力をよく心得ているよう。ハットンのもうひとつの魅力にピュアな雰囲気がある。「タップス」や「メイド・イン・ヘヴン」など若い頃の作品に顕著に見られる。年齢を経てもそんなに変わらない童顔だがあのピュアさを感じる役はもうやらないのかなぁ。でもやっぱり彼の性分なのだろう。初監督作の「ウィズ・ユー」はとっても優しい作品だった。
相変わらずTV、映画とも活動は地味だがハットンのファンは結構多いと思う。主人公の妻の不倫相手なんてどうでもいい役はやめて、この辺で1本素敵なハットンをスクリーンで見たいと思うのだがどうだろう?
初出:2005/4/2(土) 午後 0:54
[actor(タ行)]

コメント(全2件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット