「マグノリア」の個性派3人
2005-08-17


禺画像]
マグノリア(1999) MAGNOLIA
監督:ポール・トーマス・アンダーソン

2000年の私のベスト(製作年は1999年)。基本的に群像劇が好きなのだが、これは登場人物のつながりが絶妙でアイデアと脚本の巧みさには脱帽。さらに個性派脇役が大好きな私には非常に魅力的なキャスティング。フィリップ・シーモア・ホフマン、ジョン・C・ライリー、ウィリアム・H・メイシーの3人を揃えるポール・トーマス・アンダーソン監督の選択眼の確かさには敬意を表する。この3人は監督の前作「ブギーナイツ」でも揃って印象深い演技を見せている。

フィリップ・シーモア・ホフマンは大作の脇役で度々見かけられる。その個性はいやな奴も優しい人も演じ分けが可能で重宝されるようだ。「マグノリア」での彼は周りの登場人物が苦痛に顔をゆがめている中でひとり優しい人物を好演していて作品にほっとする空気をもたらしている。これで私の中で彼の印象がひときわ強くなった。

ジョン・C・ライリーを最初に見たのは1994年「激流」のケヴィン・ベーコンの相棒なので結構息の長い役者だ。兵士、犯人、警察官、上司、同僚、友人、隣人とあらゆる脇役で着実にキャリアを重ねて2002年には「シカゴ」でアカデミー賞助演男優賞ノミネート。こういう俳優たちの努力が報われる気がしてなんだか嬉しかった。

ウィリアム・H・メイシーも最近の人ではない。その独特な風貌が好まれるのか多くの作品で印象に残る使われ方をしているのでよく見る顔だ。最近では「シービスケット」のコミカルな実況アナウンサー役でGG賞助演男優賞候補になった。彼はTVでの活躍も長く「ER」のレギュラーやTVMの社会派ドラマの主演作の数々で高い評価を受けている。

「マグノリア」といえばラストのびっくりするシーンが話題になったが、私が劇場で観た帰りのこと。自転車を走らせているうちに雨がポツポツ・・・。どしゃ降りになってくる中“ぎゃー!”っと思って全速力で飛ばして帰ったのはいうまでもない。
初出:2005/4/1(金) 午後 11:56


既出コメント:

マグノリアは見ていないのですが、この3人の俳優さんたちのことも、やっぱり好き(笑) シリアスからコメディまで何でもこなす、素敵なバイプレーヤーですよね! 特にシーモアさんの声が好きです♪
2005/4/2(土) 午前 7:54 [ aikirin ]

私もマグノリアは大好きでっす。カエルだしー。 映画館通いを加速させた記念作品でもあり。 フィリップ・シーモア・ホフマン いいですよねぇ。毎回違った味わいがあって、飽きません。 私も群像劇が好きなんですー。
2005/4/25(月) 午後 0:56 [ caeru_noix ]

単純なラブストーリーなんかが好きな私に違う映画の楽しみ方を教えてくれた作品です。なおかつこんなに楽しいアンサンブルキャストなので大好きなんです。フィリップ・ベイカー・ホールの若い頃がトーマス・ジェーンだったらしい・・・。また再見しなきゃ!
2005/4/25(月) 午後 10:33 [ mekabucchi ]
[actor]

コメント(全2件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット