赤ずきん
2011-06-20


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赤ずきん RED RIDING HOOD
2011 米 監督:キャサリン・ハードウィック
アマンダ・セイフライド シャイロー・フェルナンデス マックス・アイアンズ ゲイリー・オールドマン ビリー・バーク バージニア・マドセン ジュリー・クリスティ ルーカス・ハース


日曜日。朝一で映画を観に行こうと決めた。金曜日にビール呑んだ後に観たものの半分は寝てしまった“じょにでの海賊”を見直す気分ではなく、新作ラッシュの中一番早く終りそうなものをと選んだのが「赤ずきん」だった。
たぶん公開中の作品の中でも評価の高い方ではないと思うし話題にもならないし人気もないと思う。でも・・・こういうのに限って私には面白かったりするんだな〜。おバカやB級に血が騒ぐ私のアンテナにひっかかった作品であった。

ファンタジーも好きな映画の1ジャンルなのだが、想像力を駆使して原作の物語を映像化する中でも童話は映画にするには格好の材料といえると思う。童話はあらすじそのままでなく現代人が楽しめるようにアレンジされるものがほとんどだが、コメディになったり冒険活劇になったりサスペンスになったりと様々。「赤ずきん」はホラーサスペンスとラブストーリーを加味した感じかな。童話は大概残酷な一面を持っているのでアレンジの方向はホラーサスペンスにはしやすいのだと思うが、「赤ずきん」はさらにその色合いが強い。「赤ずきん」といえば、“狼”が“おばあさん”に化けて“赤ずきん”を食べてしまう話が一般的。ただし、グリム版以外にペロー版や元になったドイツ民話があり結末はそれぞれ違う。グリムには似た話に「オオカミと7匹の子ヤギ」がありその結末を加味した版もあるそうな。今回の「赤ずきん」はそのいいとこ取り。また“狼”に捧げる生贄あり、魔女伝説あり。一番面白いのは“狼”を人狼にしたところかと。それが誰か?というサスペンスであり、さらにそれが“赤ずきん”が愛する誰かかも?ってとこだね。

“人狼”といえば、監督が「トワイライト」シリーズのキャサリン・ハードウィックで、またまた赤ずきんを“人狼”と人間が奪い合うという〜。片方がバンパイアじゃないだけじゃん!なんて硬いこと言わずにおこう。世界観が現代劇ではないのでファンタジーテイストもホラーテイストも強い。「トワイライト」ほど少女漫画的じゃないので私は「トワイライト」との相似には後から気が付いたんですけどね。

そしてこの「赤ずきん」のめかぶ的魅力のポイントはやっぱりキャストでしょう。“赤ずきんのアマンダ・セイフライドは「マンマ・ミーア!」のメリル・ストリープの娘。あまり好きなタイプの女優じゃないんだけど、今回、彼女の透きとおるような真っ白い肌と大きな瞳は“赤ずきん”にはぴったりだと思っていた。監督も彼女のそういったところをイメージしてのキャスティングだったとか。そんな彼女の母親がバージニア・マドセン。セイフライドとマドセンが母娘ってのは見た目に説得力あり♪父親がビリー・バークなのは「トワイライト」でもヒロインの父親役だし、監督は彼を気に入っているのかもね。“赤ずきん”のおばあさんがジュリー・クリスティ。童話でも重要な役どころに重鎮をキャスティング。センスがいい。
狼退治にやってくる神父がゲイリー・オールドマンで彼のキャラクターにもストーリー上大きな役割がある。村の神父がルーカス・ハース。ずいぶん久しぶりに見た気がするが、彼のキャスティングはプロデューサーにレオナルド・ディカプリオが名を連ねているので思わずニヤリ。

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