ジェームズ・マカヴォイ
2008-05-11


禺画像]
JAMES MCAVOY  1979/4/21 UK/スコットランド

近年、めきめきと人気急上昇のマカヴォイ。私もまんまと引っかかってる一人だけどね(笑)。こんな魅力的な俳優が、なんで今まで埋もれていたんでしょう?英国俳優は奥が深いわぁ♪
彼を知ったのはご多分に漏れず「ナルニア国物語」のタムナスさん。半獣フォーンのキャラクターゆえ、その時は彼の魅力は未知のものだった。その後、何本もの作品を観るうちに、いやいやタムナスさんだって彼ならではの特徴が出ていたじゃないかと思える。自信なさげな上目遣いの眼差し。透きとおるような瞳はブルー?グレー?グリーン?
線の細い感じがどこか頼りない守ってあげたくなるキャラクターに似合う。

「ラストキング・オブ・スコットランド」で、フォレスト・ウィテカーの隣にいるひょろっとした青年がタムナスさんだと知って驚いた。人間というもっと身近に感じられる役で、彼の役者的魅力に初めて触れた。なんだか優柔不断で、誘惑にも弱い。長いものには巻かれろってな軟弱な青年役がリアル。
映像的に痛いシーンがあって直視できない場面もあったが、恐怖に怯える青年医師のマカヴォイにはなんとか生き延びて欲しいと思わずにいられなかった。そう思わせるのも彼ならではじゃないかな。

「ナルニア」が最初だと思っていたのだけど、実は「ウィンブルドン」で見ていたはずだったが、全然記憶になし。ポール・ベタニーのちゃりんこ乗りの弟だったとはね。その頃はベタニーとニコライ・コスター・ワルドウしか目に入ってなかったわ(笑)。再見して認識した。軽薄な男だなぁ。
もう1本、観ていたはずだけど全然気がつかなかったのが「バンド・オブ・ブラザーズ」。ジェームズ・ミラー一等兵って誰よ・・・。また再見して確かめないと〜。

私が注目するに至ったのは「ペネロピ」のせい。もう、なんってキュートなのかしらん♪
呪いをかけられたクリスティナ・リッチに惹かれるワケあり青年のマカヴォイ。惹かれているのに、プロポーズされても断ってしまったのは彼の良心のため。階段の下から彼女を見上げる瞳の切なげなこと。だからこそラストの、がばちょ!なキスシーンが堪らんのだね(笑)。
これで一挙に評価が上がったわけで、次の「つぐない」への期待は否が応でも高まったわけである。

しかしながら「つぐない」はマカヴォイとキーラ・ナイトレーの切ないラブストーリーだけに非ず。主人公はナイトレーの妹で、彼女の心の成長と罪のお話。引き裂かれてしまった恋人たちのマカヴォイは、彼女の元に帰るべく戦場をひたすら歩く。傷を負い、ひょろっとして今にも崩折れそうな彼が痛ましい。ナイトレーと一緒の時よりも離れている時の方が彼らしい魅力に溢れていた。

少し前の作品になるTVMの「ダンシング・インサイド」は、小児麻痺の青年に自由に生きる勇気を与えてくれる筋ジストロフィーの青年役。主人公の小児麻痺の青年役のスティーヴン・ロバートソンとの友情も心に沁みる良い作品だった。
首から下が動かない、言葉と表情だけで自由を謳歌しようと主張するマカヴォイが生き生きして見えるんだから不思議!

いつになく自信たっぷりの横柄なキャラクターは新鮮。タイプキャストばかりが続く若手俳優じゃなさそうだぞと、認識を新たにした。確かな演技力を強烈に感じた1本でもある。障害者の役だからというのではなく、自由が利かないからこそ、力強く生きる人間の力、心の表現力に心底傾いた。マカヴォイに注目の方で未見であれば、是非ともご覧になっていただきたい。
もともと実力のある俳優なんだと思われる。今後のますますの活躍を期待したい。

のだけどー、新作がアンジェリーナ・ジョリーと共演ってのが何か気に食わない(笑)。

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[actor(サ行)]

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