ベン・フォスター
2008-02-24


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BEN FOSTER   1980/10/29  USA

ちょっといっちゃてる系のキャラが妙にはまる、私には期待の若手の一人、べン・フォスター。
そこそこメジャー作品からインディペンデント作品まで出演の幅が広いので見たことがある人は多いと思うが、やっぱり一番目立ったのは「X-MEN:ファイナル ディシジョン」のエンジェルでしょうな。

もう20代半ばも過ぎてるんだけどこの童顔。はじめて見たのは「リバティ・ハイツ」。99年の作品だがこれが映画デビューか?しかも主演。エイドリアン・ブロディらと共演のなかなかのヒューマンドラマというか青春ドラマというか、いい作品だった。この時16歳くらいだと思うが、今もそんなに顔が変わらない。
まん丸な瞳は澄んでいてちょっと儚げでもある。ここが彼の面白いところ。
キャリアは長く子役経験もあり、早くからプロを目指していた結構本格派。子役といって思い出すのは「ビッグ・トラブル」でのティム・アレンの息子役。バリバリのコメディだが、じたばたする父親のアレンを冷めた目で見ているのが彼らしい(笑)。この時、この子は化けるかもしれんと微かに思っていた。

ら、次に目にしたのは「パニッシャー」。体中ピアスだらけのパンク小僧。だけど仲間になったトム・ジェーンを庇ってジョン・トラボルタの拷問を受ける。なんと顔中のピアスを引きちぎられるっちゅう見るに耐えないシーンで私は絶叫〜!
次がまた「ホステージ」で見せた立てこもり犯の怪演!情けない犯人ではあるが、彼のキレぶりは凄い。見た目も最初の頃に見たあどけない少年はどこに?髪型の変化も大きいが印象がとにかくがらりと変わるから驚きだ。

で、究極は先にも挙げた「X-MEN:ファイナル ディシジョン」のエンジェル。上半身裸のまっちろい肌にでかい翼。ミュータントであることに苦悩するも、自分の翼で飛び立つ姿は、出番は少ないが印象深い。

メジャー作品で結構目立つ役が続いたが、そんな作品ばかりでもない。「サラ、いつわりの祈り」「ララミー・プロジェクト」なんて話題の小品があったりして、作品選びが面白い。
歳なりに青春ものもあったようで「恋人にしてはいけない男の愛し方」なんてとんでもない邦題のラブコメディでは、なんとキルステン・ダンストの相手役だった。ごくごく普通のルックスでちょっと安心。「フォーン・ブース」でちらりと見せた姿もまともだったし。
でもサスペンスっぽい「11:14」の彼はまた・・・。

素の時のあどけない童顔は、作品ごとに印象が自在に変わる。これは将来カメレオン俳優の道を行ける面白い逸材と見た。今後が非常に楽しみである。
[actor(ハ行)]

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