ギャスパー・ウリエル
2007-06-04


禺画像]
GASPARD ULLIEL  1984/11/25  フランス

久しぶりに、この子、可愛いっ♪と言いたくなる若手俳優の笑顔に出会ってしまった。ハグして頭をなでなでしてあげたくなるような笑顔。おばさんは嬉しいよ。(何、言ってんだ)

ギャスパー・ウリエルは注目のフランス人若手俳優。パリ郊外の出身で大学の映画科に学び在学中からTVに出演し始める。
映画では「ジェヴォーダンの獣」にも出ていたようだが記憶にない。今なら絶対に判ると思うけど再見しなければなるまい。

はっきりと認識したのは「かげろう」。これのウリエルは青春期の丸刈りの少年。時は戦時下。誰に庇護されていたかもわからぬ一人で生き抜いてきたかのような道徳を知らぬ野生児のよう。少年と言うにはかなり大人びた表情で、エマニュエル・ベアールは彼にどうしても惹かれていってしまう。大人びているだけでなく彼には色気があった。ベアールじゃなくても惹かれるかもね。(笑)

「ロング・エンゲージメント」の彼はやや幼い。幼さ、純情さ、脆さといったもので包まれた少年のような彼だからこそ、戦場を逃げ出したかったことにも、恋人のオドレイ・トトゥがどうあっても彼を探し出そうとすることにも、説得力が得られた。
ジャン・ピエール・ジュネとトトゥの「アメリ」コンビのどこか幻想的な雰囲気に彼はぴったりだった。

そんな少年少年してた彼だがその幼さにも色気にもそんなに惹かれていたわけではなかった。将来が期待できる美形俳優だと思っていた。
私が最初にドキッとしたのは「パリ、ジュテーム」の一篇“マレ地区”でのことだ。「ロング・エンゲージメント」から2年は経つのだろうか、確かに美しく成長している。しかも逞しくなってる。はじめて見る青年っぽいウリエル。
彼が見せたのは仕事先で出会った一人の青年がどうしても気になって、どきどきしながら話しかける・・・という。この青年が気になって何度も振り返ったり、たどたどしく話しかけたりするウリエルが可愛い♪話しかけられた彼はウリエルのあの笑顔に心揺さぶられたに違いないのだ。
別にゲイ話が好きな方ではないが、ガス・ヴァン・サントの美少年、美青年の撮り方は非常に美しく、魅力的なのはどの作品を観ても感じられる。今度は是非、このコンビで長編作品を期待するのは私だけではないはずだ。ちなみに本人たちの間でもその気持ちはあるようなのでいつか実現する可能性もありかと!

そして話題にならざるを得ない「ハンニバル・ライジング」。何と言ってもウリエルが演じるのはハンニバル・レクターの青年期。いかにしてレクターが誕生したか・・・だものねえ。いろいろ期待されていただろうと思う。
正直言って作品には物足りなさを感じ納得しにくいのだが、ここではそれはいいだろう。なんにせよウリエルは文句なしに良いのだから。少年期の面影を残す線の細い柔らかな表情と、復讐に駆り立てられる時の後のハンニバル・レクターに繋がるあの表情。繊細さと知性と狂気を孕んだ人格を覗わせる演技は評価されてもいいと思うし、実際そういう評が多いようだ。美しいだけじゃなくて、彼の持つ雰囲気やこれから益々磨きがかかるだろう演技力に絶対期待したい。

「ハンニバル・ライジング」で一気に注目度が高まりインタビューなどの素顔もあちこちで見られるが、すっかり大人っぽくなって見目麗しいフランス青年のくせに、まあ、その笑顔のキュートなこと♪ぼっこりできるエクボは、実は昔犬に噛まれた傷痕なのだとか。でもそれがチャームポイントになってるようなー。

ガス・ヴァン・サント監督や「ハンニバル・ライジング」の主演などハリウッドとの距離も近くなり、これからの露出度が高くなることは確実かと。楽しみなのだ♪
[actor(カ行)]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット