ビル・ナイ
2006-11-24


禺画像]
BILL NIGHY  1949/12/12 UK

この人を最初に見たのは何だったのか、もう思い出せないくらい馴染みの俳優になった。見た目に怪しいオヤジ俳優ビル・ナイ。
独特のオーラを放っていて“何だこいつは?”と思う人も多いに違いない。

多分に一番有名なところでは「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」のデヴィッド・ジョーンズ。あの髭がタコ足の化け物なので素顔はわからないけどね・・・。
それならば「ラブ・アクチュアリー」のクリスマスソングで毒を吐きまくるオヤジロッカーはどうだろう?人間臭いオヤジが何とも言えずいい感じだとは思わないか?なんだか内田裕也みたいだと思ったのは私だけかな?(爆)

私が一番好きなのが同じオヤジロッカーで、もう少し先に演じていた「スティル・クレイジー」。
これまた復活を賭けようとするオヤジバンドのヴォーカリストで、とんだやんちゃ坊主がそのまま大人になっちゃったみたいなキャラクター。キレまくるかと思えば落ち込むとオヤジの哀愁ずっしり・・・。
自分が共感できるところなんてどこにもないのに、どうしてこうも一緒に淋しく感じてしまうのか?そんな不思議に魅力的なキャラを持っている。

異形のものなら「アンダーワールド」シリーズの吸血鬼はそのものでまったく違和感がない。(笑)
ヤな奴なら「シャンプー台のむこうに」「ナイロビの蜂」で彼の爬虫類的な冷たさ、いやらしさを堪能できる。
コメディなら「ラッキー・ブレイク」「ショーン・オブ・ザ・デッド」「銀河ヒッチハイク・ガイド」で不機嫌な顔をしながらどこか笑える彼独特のおかしみを感じられるだろう。
唯一意外に和み系のキャラもあるが「Jの悲劇」の彼はある意味必見かも。
しかしどの作品からもどこかにじみ出てる彼のオヤジの哀愁を嗅ぎ取って欲しい。(笑)

味のある英国人オヤジのビル・ナイ。上品さが目立つ同年代英国人俳優たちの中で異彩の輝きを放つ彼に今後も大いに期待したい。
だって本当に面白いんだもん、このオヤジ。(笑)
[actor(ハ行)]

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